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 人間の脳の容量をパソコンに換算すると?!

パソコンを購入するときは、SSDやハードディスクドライブの容量を考慮して選択することが当たり前です。パソコンにどれだけのデータを保存できるかはパソコンのスペックにおいて非常に重要な要素の一つです。ところで、人間の脳って時々、パソコンに例えられる時があるますよね。では脳の容量にパソコン的に換算すると、どれ程度でしょうか? 実は、この疑問に答えるのは決して容易ではありません。なぜなら、人間の脳はパソコンのような動きを取らないし、その仕組みも全く違うからです。にも関わらず、無理やり計算してみることは可能です。

 

コンピュータ工学では、最小のデータ単位をビット(bit)と呼びます。このビットは0と1という二種類のバイナリ状態があり、これはオンとオフのような状態です。8つのビットの組み合わせと、1バイトになり、このように多くのビットを結合させることで、より多くの情報を保存することができます。

 

一方、私たちの脳でコンピュータ工学のビット概念に対応する存在がシナプス(Synapse)です。シナプスは、2つの神経細胞が出会って情報を交換する部分であり、記憶を司る最小単位です。シナプスもビットと同様に、オンとオフの2種類の状態を持っています。そして人間の脳には、250兆のシナプスがあると推定されます。従って、シナプス1つを1ビットだと仮定して計算すれば、人間の脳は、約30テラバイトまたは30兆バイトのデータを保管できるという結論が出ます。

ただし、計算はこれで終わりではありません。シナプスの神経細胞の信号は、複数のサイズがあり、ただオンとオフの状態だけでなく、様々な強度の信号を発することができるからです。このシナプス強度の強弱は、記憶の強烈さに応じて変わります。もしシナプス強度が小さい場合は、大きな時に比べて記憶がより曖昧になるということを意味します。過去一時期はシナプスの信号は大・中・小の三種類だけだと認識されたこともありましたが、 2015年に発表された論文によると、1つのシナプスは、実際は26種類の信号を送っているらしいです。

 

こうなると、1つの神経細胞が表すシナプス強度の量も増えることになり、シナプス1個あたり約5ビットを保存することが可能になるのです。この換算率でみると、人間の脳は150テラバイトの容量だと推定できあmす。勿論こんな数値など理論上の近似計算に過ぎないので、実際とは程遠いでしょう。既に上で話した通り、人間の脳とパソコンでは作動する方式や仕組みが全く違いますから!

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