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 ヒゲは剃る度に濃くなるって本当?!

天気が暑くなればなるほど、ヒゲや脚の毛など体毛の処理が益々気になり始めます。ところでよく知られている俗説の一つが、ヒゲのような毛は削れば削るほど濃くなるって話です。実際、削った毛の部分を触ってみると、何か前より太くなっているような気もしますよね。だけど、これはあくまでそんな感じに過ぎず、ヒゲを剃って剃って剃りまくっても、濃くなったりはしません。

一般顕微鏡で観察しようが、高精細電子顕微鏡で観察しようが、剃った毛の太さは、剃る前と後で何の違いも無く一定です。なのに、どうして私達はヒゲを剃ると濃くなると納得してしまっていたのでしょうか? その理由の一つは、思春期のせいです。我々がヒゲとかを定期的に剃り始める時期が思春期の頃ですが、この時はホルモンの影響で体毛が太くなる時期です。時期が同じなので、ヒゲを剃る事とヒゲが太くなる事を因果関係で結んで考えてしまったのではないでしょうか。

しかし、ヒゲを剃ったところで、ヒゲが抜かれる訳ではなくて、表皮に近い位置で切られることに過ぎません。これは芝刈りに非常に似ています。草は自然に成長すればするほど先端部分がどんどん細くなります。なので、芝刈り機機械でひと暴れすれば、細い上の部分が切り捨てられ、根の近い太い部分だけが残るので、一見芝が太くなったようにも見えるのです。正にこの現象がヒゲにも同じく起きるのです! つまり、ヒゲを剃ると、ヒゲの最も太い根の近くだけが残るので、触ってみると細かった先端部分より太く感じるのです。しかし、ヒゲがまた伸びるとその先端はまた細くなるので、結局ヒゲの太さって前と何も変わらなくなるのです!

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