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なぜ強い酒を飲むと、舌と喉が燃える?!

大人なら誰もが一度くらい、アルコール度数の高い酒を飲んで、舌や喉が燃えるような感覚を味わったことがあるでしょう。このような経験はお酒が強くなればなるほど強烈になります。ウォッカぐらいなると、確実に焼かれるような感覚を感じることができます。でも実際に火がを付く訳ではありません。ただアルコールが入ってくるだけなのに、何故人間の体はそんな錯覚をしてしまうのでしょうか?

アルコール度数が高い酒を熱いと感じるのは、アルコールが人間の口や喉にある熱受容体に干渉するからです。特にバニルロイド 受容体(VR1)と呼ばれる受容体にです。つまり、アルコール度数が高い酒を口にすると、この受容体が刺激されて熱いものを感知したという情報を神経に伝達してしまいます。そしてこの伝達情報が脳まで辿り着くことで、私たちは舌や喉が燃えているように感じるのです。これは脈絡上、辛い料理を食べた時、カプサイシンによって口の中が燃えていると感じる現象と似たようなものです。

ただし、相違点はカプサイシンは受容体を直接刺激する一方、アルコールは受容体を敏感にさせるだけなのです。一般的にVR1受容体は約42℃の温度で活発されますが、これは42以上の温度の食品を食べると熱いと感じるって話です。ところで、アルコールはその分岐点を34まで下げてしまうのです。問題は、私たちの体温は基本が37程度であることで、このせいで熱さを感じる受容体が人体の体温にすら反応してしまいます。結局、強い酒を飲んだとき、私達が熱いと感じる対象は、喉を流れるお酒ではなく、私たちの体の体温だったのです!

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