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「大林組(Obayashi Corporation)」は、1892年設立された日本の総合建設会社であり、スーパーゼネコン5社(「大林組(Obayashi Corporation)」, 「鹿島建設(Kajima Corporation)」, 「大成建設(Taisei Corporation)」, 「清水建設(Shimizu Corporation)」, 「竹中工務店(Takenaka Corporation)」) の一角です。スーパーゼネコンの中では、規模的に最大の会社です。連結従業員数は13,432名です。

1. プロフィール

※単位は100万円、2018年基準

2. 概要および特徴

「大林組」は、スーパーゼネコン5社の中では、最も海外進出に積極的だと言われています。過去、植民地時代の朝鮮半島で多数の建設実績を有しており、２次大戦終戦後である1962年にも日本初の海外建設プロジェクトを受注した事があります。「大林組」は、アメリカで「Hoover Dam bypass project」、UAEでは「Dubai metro project」、オーストラリアでは「Sydney Olympic Stadium」など、多数の海外建築プロジェクトを遂行した実績があります。

また大阪城の補修工事の様な歴史的な建築物に関わる仕事を含み、「六本木ヒルズ(Roppongi Hills)」、「東京スカイツリー(Tokyo Skytree)」など、日本の象徴的な建物を複数建設した実績があります。「大林組」は、大阪での創業以来、長年間大阪に本社をおいていましたが、2010年に登記簿上の本社を東京へ移転しました。

建設会社としての技術力でも、トップクラスだと評価されています。世界で初めて震度5の地震にも揺れないビルを建築した事があり、また月と地球を繋ぐ宇宙エレベーターを構想しているくらいです。規模的にもスーパーゼネコントップレベルで、本業である建設のみならず、不動産や関連事業も多角的に営むことによって、安定的な利益を出す事業構造を揃えていると言われています。

しかし、あまり愉快ではない事件にも多く関わっている会社でもあります。「リニア中央新幹線(Linear Chuo Shinkansen) 」工事の入札に関し、不正取引で工事を受注した事が判明された、4つの建設会社の一つです。この結果、罰金2億円と、新規民間土木工事に関し、2019年2月2日から6月11日までの120日間、営業停止処分をうけたことがあります。

3. 主要事業

■ 建築事業
耐震、防災、快適性など、様々なニーズに対応したオフィス・商業施設・工場・病院・学校などの建物を建築する事業です。「東京駅(Tokyo Station)」、「六本木ヒルズ(Roppongi Hills)」、「東京スカイツリー(Tokyo Skytree)」など時代と文化を象徴するプロジェクトを多数建設してきました。

■ 土木事業
トンネル、橋、ダム、鉄道や高速道路など、人々の生活に欠かせない必須インフラの建設事業も実施しています。最近はリノベーションや維持・補修に関わるプロジェクトが増えている傾向がある言われています。

■ 開発事業
都心部を中心に、立地条件のよい賃貸不動産を開発・保有する事業も展開中です。市街地での再開発事業にも多くの実績を持っており、特に大規模の開発案件を積極的に取り組んでいます。

■ 新事業
「大林組」は、既存の建設業という枠を超え、再生可能なエネルギー事業、PPP事業、農業ビジネスの方も実施しています。

4. 財務情報

※単位は100万円、2018年基準