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「コムシスホールディングス, Comsys Holdings Corp.」は情報通信工事や電気設備工事、情報処理関係の事業を実施している会社です。基本的にB2B取引がメインであるため、一般消費者にはあまりよく知られていないが、安定した財務構造と堅実な経営が特徴である会社です。連結従業員数は約16,700名です。

1. プロフィール

※単位は100万円、2018年基準

2. 概要および特徴

「NTT (日本電信電話, Nippon Telegraph and Telephone Corp.)」 の認可を持つ総合電機通信企業の中で、最も大きい規模の会社です。通信建設業界では、確固たる地位を確立しています。海底ケーブル建設、山地の通信鉄塔、通信専用トンネル建設のような大規模建設工事から、NTT電話局内の設備工事や一般的な住宅電気配線工事などの小規模工事に至るまで、幅広分野の電気工事に対応しているのが、「コムシス」です。

企業規模に比べると、知名度は正直にかなり低いです。しかし資本金・売上からみると、大手総合建設会社にも匹敵する規模を持っています。また豊富な現金資産、高い自己資本比率など、財務的にかなり安定しています。堅実経営でよく知られており、バーブル時代・ITバーブル時代・不動産バーブル時代も、殆ど無傷で生き残れたと言われています。

最近は、IT関連設計・施工・ソフト開発・メンテナンス関係の分野に力を入れており、この為に2009年 「コムシス情報システム」を立ち上げました。すなわち、IT総合エンジニアリング会社を目標に、積極的な事業展開を計画しているとの事です。2019年3月期の決算説明会では、「カムシスビジョン NEXT STAGE 2023」という、2023年には売上高6,000億円以上達成という経営目標を公表しました。
 
現在、「カムシスホールディングス」の子会社としては、「日本コムシス(Nippon COMSYS)」を中心として、「サンワコムシスエンジニアリング(SANWA COMSYS Engineering)」,「TOSYS」,「つうけん(TSUKEN)」,「NDS」,「SYSKEN」,「北陸電話工事(Hokuriku Denwa Kouji)」,「コムシス情報システム(Comsys JOHO System)」,「コムシスシェアードサービス(Comsys Shared Services)」などがあります。

3. 主要事業

■ NTT設備事業
NTTグループの有線・無線ネットワーク構築に関わる電気通信設備工事事業です。最近は設備運営業務(補修・修理)の一部門も受託されています。

■ NCC設備事業
NCCとは, New Common Carrierの略として、NTTグループ以外の電気通信事業者の有線・無線ネットワーク構築に関わる電気通信設備工事事業・CATV工事及びその他の設備工事をも実施しています。

■ ITソリューション事業
今まで「カムシス」が蓄積してきたノーハウと最先端ネットワーク技術を融合させ、企画提案→メンテナンスサービスに至るまで、IT分野の最適ソリューションを提供する事業です。

■ 社会システム関連事業
通信土木、一般土木および電気設備設計・施工を初めに、ビル・倉庫などの建築、防災施設・太陽光発電システム・都市インフラなどの事業にも関わっています。

4. 財務情報

※単位は100万円、2018年基準