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「大成建設(Taisei Corporation)」は日本の大手総合建設会社であり、スーパーゼネコン5社(「大林組(Obayashi Corporation)」, 「鹿島建設(Kajima Corporation)」, 「大成建設(Taisei Corporation)」, 「清水建設(Shimizu Corporation)」, 「竹中工務店(Takenaka Corporation)」) の一つです。過去、従業員が会社を買い取った歴史があり、"従業員の会社"という雰囲気が強く、現場に与えられている権限が比較的に強いとも言われています。連結従業員数は8,501名です。

1. プロフィール

※単位は100万円、2018年基準

2. 概要および特徴

1873年、設立された「大倉財閥(Okura Zaibatsu)」の建設部門が、この「大成建設」の前身です。2次大戦が終わり、GHQによって「大倉財閥」が解体されることになった時、社員たちが会社を買い取ることになり、投票によって社長が選出れました。すなわち、スーパーゼネコン5社の中で、唯一創業者一家が経営に関わっていない会社です。

「大成建設」は、超高層ビルやダム、橋梁、トンネル、地下鉄などの大規模建築・土木工事を専門としています。ですが、一般消費者向けにも、地震に強いコンクリート住宅である「パルコン(Palcon)」などの高機能性住宅モデルを提示し、住宅事業にも進出しています。また医薬品工場においても、165社・900件という日本一の完工実績を持っています。

またUAEでの大規模の送水管建設を受注するなど、海外でも積極的に事業を展開しています。特に"月からでも見える人空島"として、世界的に注目されている「パームアイランド海底トンネル(Palm Island Underwater Tunnel)」工事の入札では、大成建設側の斬新な提案が高く評価され、欧米の企業たちとの競争を退け、受注に成功した事もあります。

また、「ボスポラス海峡横断鉄道トンネル(Bosphorus Strait Crossing Railway Tunnel)」の建設にも関わっていました。このボスポラス海峡は、ヨーロッパとアジアを分ける境界地域であり、昔から交通の要衝であり、軍事的な価値も非常に高い場所です。ここを横断する鉄道トンネルは、100年をも前から計画されており、やがて2011年2月18日、「大成建設」によって果たされました。

3. 主要事業

■ 建設エンジニアリング事業
産業施設、エネルギー関連施設、特殊施設・ソフトウェアエンジニアリングに至るまで、多様な産業分野の建設エンジニアリング需要に対応しています。また食品施設や化粧品工場、物流施設のような一般的な産業施設だけではなく、最近画題となっている植物工場に至るまで、様々な実績を持っています。

■ 都市再開発事業
「大成建設」は、日本全国の都市再開発案件の約20%に関わっているほど、再開発事業に力を入れています。スーパーゼネコンの中では、最も実績が多いと言われています。

■ 建設用3Dプリンター事業
最近、「大成建設」は独特な事業を初めています。2018年、「株式会社アクティオ(Aktio)」、「 有明工業高等専門学校(Ariake College)」, 「太平洋セメント(Taiheiyo Cement Corporation)」と手を組み、共同で建設用3Dプリンターである「T-3DP (Taisei-3D Printing)」を開発したと公表しました。これは、従来の樹脂系材料の建設プリンターと違い、より負荷が大きいセメント系の材料も使用できる建設用3Dプリンターです。

4. 財務情報

※単位は100万円、2018年基準