[企業分析] 京王電鉄(Keio Corporation)

「京王電鉄(Keio Corporation)」は「京王グループ」の核心企業であり、東京南西部から神奈川県北部に至る鉄道路線を持つ、大手私鉄の一角です。営業距離は私鉄平均水準ですが、殆ど全ての線路が東京都内に存在している為、東京の殆ど全ての地域をカバーしています。連結従業員数は約13,342名です。

 

1. プロフィール

 

2. 概要および特徴

 

3. 主要事業

 

4. 財務情報

 

 

 

1. プロフィール

 

※単位は100万円、2018年基準

社名	京王電鉄
英文社名	Keio Corp.
設立	1948年6月1日
本社所在地	〒206-8502 東京都多摩市関戸一丁目9番地1
資本金	59,023
連結売上高	447,508
連結営業利益	40,078
連結総資産	889,341
連結総資本	368,022
自己資本比率	41.4%
連結従業員数	13,342

 

 

 

 

2. 概要および特徴

 

「京王電鉄」の始まりは、1905年12月12日、 「日本電気鉄道株式会社(Nippon Electric Railway)」が関係部署に電気鉄道の敷設を依頼した時期まで遡ります。1906年には社名を「武蔵電気軌道株式会社(Musashi Electric Railway)」に改め、立川村内~府中~国分寺間の路線を敷設。この経路が、現在の「京王電鉄」の基盤になっています。

1938年にはバス事業や不動産事業も実施していました。しかし、太平洋戦争時期の陸上交通事業整理法によって、東京市のバス路線を東京都に譲渡する事になり、配電統制令によって自社の電力供給事業までも「東京電力(Tokyo Electric Power Company)」に渡すことになる等、経営にかなりの打撃を受けます。1944年には上記の陸上交通事業調整法によって他社に統合されましたが、1948年に分離独立し、今の「京王電鉄」に至ります。

現在「京王電鉄」は６つの路線を持っており、営業距離は約84.7kmです。この路線網の特徴は、殆ど全ての路線が東京都内に存在するという事です。東京都は東西方向で長い形をしており、「京王電鉄」の路線網も東西方向で長いです。つまり、「京王電鉄」の路線網は、東京都の殆ど全域をカバーしています。

しかし、短所はあります。「京王電鉄」の路線は大きく、京王線と井の頭線に分けられますが、この両路線の鉄路の幅が違うからです。京王線は1372mmであり、井の頭線は1067mmなんですが、このように鉄路の幅が違う場合、当然電車の継続運行が不可能になります。なのでこの為、両路線の接触駅では乗り換え・積み替えがやむを得なくなっています。

また京王線に乗っていれば、例え特急や急行列車に乗っていたとしても、"早い"という印象は受けられないです。なぜなら鉄路の複々線化が殆どされておらず、急行列車と鈍行列車が同じ線路を走っているからです。なので急行に乗っていても、その先を走る鈍行列車のペースに合わせるため、正直遅いです。ただ、定時性はかなり優れています。2017年12月22日に、国土交通省が発表した資料によると、2016年の「京王電鉄」の遅延証明書の発行は1ヶ月あたり6.3日くらいで、首都圏鉄道の中では低い方です。

 

 

 

3. 主要事業

 

■ 輸送業

■ 流通業

■ 不動産業

■ レジャー・サービス業

 

 

 

4. 財務情報

 

※単位は100万円、2018年基準

		2016年	2017年	2018年
連結売上高		418,996	434,697	447,508
連結営業利益		37,976	38,537	40,078
連結総資産		834,682	889,162	889,341
連結純資産		332,020	352,241	368,022
売上内訳	運送業	127,100	129,074	129,939
	流通業	153,043	158,720	162,665
	不動産業	38,543	41,737	47,181
	レジャー・サービス業	70,951	73,084	76,191
	その他事業	29,358	32,080	31,529