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「スズキ(Suzuki Motor Corporation)」は小型車専門メーカーであり、四輪自動車およびバイクを取り扱っています。販売台数だけをみれば、四輪車では世界10位(日本3位)規模で、バイクは世界8位(日本3位)になっています。また完製品である自動車のみならずATV・小型船舶・車椅子などに使われる各種小型エンジン(Internal Combustion engines)を生産しています。連結従業員数は約61,179名です。
1. プロフィール
2. 概要および特徴
3. 主要事業
4. 財務情報
1. プロフィール
※単位は100万円、2018年基準
社名 |
スズキ |
英文社名 |
Suzuki Motor Corp. |
設立 |
1920年 3月 |
本社所在地 |
〒432-8065 静岡県浜松市南区高塚町300 |
資本金 |
138,161 |
連結売上高 |
3,871,496 |
連結営業利益 |
324,365 |
連結総資産 |
3,401,970 |
連結総資本 |
1,715,914 |
自己資本比率 |
50.4% |
連結従業員数 |
65,179 |
2. 概要および特徴
明治時代の発明家である鈴木道雄(Suzuki Michio)が、1909年創業させた「鈴木式織機製作所(Suzuki Loom Works)」が、今の「スズキ」の前身です。創業当時は木材織機を製造していましたが、それから金属織機生産に事業を転換し、企業規模を拡大しながら精密機械加工のノウハウを蓄積させました。但し問題は、動力織機というのは一度工場に納品されると、かなり長く使われる耐久性のある製品である為、リプレース需要は殆どなかった為、「スズキ」は自動車産業への進出を決めました。
これによって1937年から小型車開発を開始し、1952年からは本格的にバイクの開発に取り組みました。1955年には四輪部門にも進出し、軽自動車を始めとする小型自動車市場にて、それなりの立ち位置を築くことになります。今現在も勿論、軽自動車と小型車に主力しており、1973年から2006年までの販売台数だけを言うと、「スズキ」が日本No.1なんです。(但し、2007年からは「トヨタ自動車(Toyota Motor Corporation)」が販売台数1位)また、自社製品のみならず、「マツダ(Mazda Motor Corporation)」・「日産自動車(Nissan Motor Co., Ltd.)」・「三菱自動車工業(Mitsubishi Motors Corporation)」へのOEM供給も実施しています。
過去には「General Motors」との提携も実施していましたが、リマンショックと「General Motors」の業績悪化に伴い、「General Motors」は「スズキ」の株式を現金化し、2009年をもって提携が解消されました。それから「スズキ」は「Volkswagen」と業務・資本提携を結び、「Volkswagen」の傘下に入る事になります。当時、「スズキ」は「Volkswagen」の環境関連技術を導入する為、「Volkswagen」はインド市場や日本市場確保・小型車関連技術確保の為、この提携が結ばれました。問題は、母会社となったVolkswagen側が「スズキ」の経営に深く関わろとしていた為、スズキ側はこれを警戒し、やがて両社の提携関係は破局に至ってしまいました。
実は「スズキ」は、大手自動車メーカーとしてはマレに、創業から現在に至るまで、創業者一族が経営に深く関わっている、言わば世襲制会社です。なので、この創業者一族は、「スズキ」が「Volkswagen」にいいように利用される事に不満を持ち、環境関連技術の提供にも「Volkswagen」が消極的だと考えた為、上記のような結論に至ったとも言われています。この「Volkswagen」の代わりに、「スズキ」は2017年から「トヨタ自動車」と次世代エコカーや自動運転技術に関する技術・資本提携を結びました。
「スズキ」の強みと言えば、小型自動車の開発技術力だと評価されており、その強みはインド市場において発揮されています。今現在、「スズキ」はインド自動車市場トップシェア(54%)を確保しており、このインド市場はこれからも拡大されると見込まれているため、その未来は明るい方です。しかし、日本国内とインドを除けば、ブランド力が弱い方であり、EVや自動運転などの次世代技術の開発が遅れている事も弱点だと指摘する事ができます。実は、自動車業界においては「スズキ」は中小企業に近いポジションに立っています。なので「General Motors」、「Volkswagen」、「トヨタ自動車」などと次々と提携を結んでいるは、危機感からだと言われています。
3. 主要事業
■ 四輪車事業
1955年、始まった事業であり、燃費のいい「スズキ」の小型自動車は、海外で特に高い評価を得ています。
■ 二輪車事業
50ccスクーターから大型バイクに至るまで、幅広い分野の二輪車を取り扱っています。
■ 海洋事業
1965年船外機事業に進出して以来、海洋レジャーで業務用に至るまで、様々な用途の船外機と小型船舶のエンジンを扱っています。
■ 電動車いす事業
4. 財務情報
※単位は100万円、2018年基準
|
2016年 |
2017年 |
2018年 |
|
連結売上高 |
3,169,542 |
3,757,219 |
3,871,496 |
|
連結営業利益 |
266,685 |
374,182 |
324,365 |
|
連結総資産 |
3,115,985 |
3,340,828 |
3,401,970 |
|
連結純資産 |
1,387,041 |
1,595,227 |
1,715,914 |
|
売上内訳 |
日本 |
1,293,486 |
1,381,093 |
1,472,710 |
ヨーロッパ |
344,591 |
428,974 |
438,838 |
|
アジア |
1,389,743 |
1,782,112 |
1,777,867 |
|
その他 |
141,721 |
165,038 |
182,080 |
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