Post
「三井金属鉱業(Mitsui Mining & Smelting Co., Ltd.)」は金属精錬および電子材料・自動車部品の製造を核心事業としている「三井グループ」系列の非鉄金属製造会社です。「三井金属鉱業」は、非鉄金属会社の中で、戦略的事業多角化に成功している会社でもあります。連結従業員数は約12,498名です。
1. プロフィール
2. 概要および特徴
3. 主要事業
4. 財務情報
1. プロフィール
※単位は100万円、2018年基準
社名 |
三井金属鉱業 |
英文社名 |
Mitsui Mining & Smelting Co., Ltd. |
設立 |
1950年5月1日 |
本社所在地 |
〒141-8584 東京都品川区大崎1-11-1 |
資本金 |
42,129 |
連結売上高 |
497,701 |
連結営業利益 |
18,222 |
連結総資産 |
523,315 |
連結総資本 |
179,673 |
自己資本比率 |
34.3% |
連結従業員数 |
12,498 |
2. 概要および特徴
神岡鉱山(Kamioka Mine)採掘事業からはじまった「三井金属鉱業」は、1945年GHQによる財閥解体政策によって「三井鉱山(Mitsui Mining)」から分離・独立し設立されました。その直後、韓国戦争特殊などによって金属価格が急激に上がり、爆発的な成長を成し遂げる事になります。しかし1980年代の円高によって金塊価格が落ちてしまい、また神岡鉱山での亜鉛精錬によって招かれた"イタイイタイ病(Itai-itai disease)"への補償によって実績が悪化され、長いあいだ経営不振に陥りました。
しかし1993年から、成果連動型年収管理制度など時代に先立つ労務改革や、精錬という既存の分野に断らない業種転換を実施した結果、実績回復につながりました。特に、非鉄金属分野において蓄積してきた技術力を活用し、電子材料や自動車機能部品など幅広い分野で事業を展開しています。
その結果、現在は金塊のような基礎素材のみならず、2輪・4輪車用排気ガス浄化用触媒材料などの中間材も取り扱っており、自動車部品の組み立ても実施する総合素材メーカーになっています。この中で、自動車ドアー用施錠装置などにおいては、世界トップシェアを持っています。「三井金属鉱業」の最大の強みは自社独特の製品生産技術を、色んな分野において展開させるところです。
但し、弱点を言うと、事業多角化には成功したが、それでも金属事業という大きな区切りの中にはあるため、外部環境変化には弱いと言えます。なぜなら、製品生産の原料となる鉱石を、海外からの輸入に依存せざるおえないからです。また、鉱山開発はもちろん、純度の高い金属の精製工程からも有害物質が必然的に発生するので、環境汚染問題から自由になれない部分も弱点と言えます。
3. 主要事業
■ 金属事業
■ 機能素材事業
■ 組立加工事業
■ 環境・リサイクル事業
■ 工学事業
4. 財務情報
※単位は100万円、2018年基準
|
2016年 |
2017年 |
2018年 |
|
連結売上高 |
436,330 |
519,215 |
497,701 |
|
連結営業利益 |
38,461 |
49,529 |
18,222 |
|
連結総資産 |
518,981 |
522,418 |
523,315 |
|
連結純資産 |
184,421 |
178,652 |
179,673 |
|
売上内訳 |
機能材料 |
139,836 |
160,293 |
158,950 |
金属 |
123,388 |
158,165 |
142,796 |
|
自動車部品 |
113,199 |
102,039 |
104,026 |
|
その他 |
76,454 |
90,880 |
89,825 |
|
調整額 |
-16,549 |
7,834 |
2,102 |
'日本企業 I DB' 카테고리의 다른 글
[企業分析] 三菱マテリアル(Mitsubishi Materials Corporation) (0) | 2020.09.25 |
---|---|
[企業分析] 東邦亜鉛(Toho Zinc Co., Ltd.) (0) | 2020.09.25 |
[企業分析] 日本軽金属(Nippon Light Metal Co., Ltd) (0) | 2020.09.25 |
[企業分析] SUMCO (0) | 2020.09.25 |
[企業分析] 大平洋金属(Pacific Metals Co., Ltd.) (0) | 2020.09.25 |