[企業分析] 日新製鋼ホールディングス(Nisshin Steel Co., Ltd.)

「日新製鋼ホールディングス(Nisshin Steel Co., Ltd.)」は日本鉄鋼会社(高炉)であり、ステンレス鋼においては日本最大の企業でした。鉄鋼事業においても日本国内6位の規模を持ち、日系225にもリストアップされていました。しかし、2014年に「日本製鉄(Nippon Steel Corporation)」によって吸収合併される事になります。

 

1. 概要および特徴

 

 

 

1. 概要および特徴

 

1911年、設立された「日本鐵板(Nihon Teppan)」と1908年設立された「日亜製鋼(Nichia Steel Works)」が、1959年に経営統合を実施し、今の「日新製鋼(Nissin Steel)」になりました。それから2012年には「日本金属工業(Nippon Metal Industry)」と合併を実施する事になり(この時点で、販売部門はすでに統合)、2014年には完全合併にまで至ります。

「日新製鋼」が「日本製鉄」に統合された理由には、鉄鋼価格の下落、中国経済成長速度の低下などが挙げられます。その中で最も大きい理由は、「日新製鋼」の得意分野だったステンレス鋼の、中国での生産量が増える事によって、世界的に供給過剰状態となり、市況が悪化したことでした。

上記の経営統合によって、「日本製鉄(Nippon Steel Corporation)」はステンレス鋼分野において、日本市場占有率50%を獲得する事ができました。また日本鉄鋼業界は大きく「日本製鉄(Nippon Steel Corporation)」、「神戸製鋼所(Kobe Steel, Ltd.)」,「JFEホールディングス(JFE Holdings, Inc.)」の3社に集約される事になります。