[企業分析] 神戸製鋼所(Kobe Steel, Ltd.)

 

「神戸製鋼所(Kobe Steel, Ltd.)」は日本の大手鉄鋼会社であり、その本社は兵庫県に位置します。「日本製鉄(Nippon Steel Corporation)」,「JFEホールディングス(JFE Holdings, Inc.)」と共に日本3大製鉄会社の一角です。現日本総理大臣である阿部さんも、政治界に入門する前まではこの「神戸製鋼所」に勤務していたと言われています。連結従業員数は約37,436名です。

 

1. プロフィール

 

2. 概要および特徴

 

3. 主要事業

 

4. 財務情報

 

 

 

1. プロフィール

 

※単位は100万円、2018年基準

社名	神戸製鋼所
英文社名	Kobe Steel, Ltd.
設立	1905年9月1日
本社所在地	〒651-8585 神戸本社 兵庫県神戸市中央区脇浜海岸通二丁目2番4号, 〒141-8688 東京本社 東京都品川区北品川五丁目9番2号
資本金	250,900
連結売上高	1,971,869
連結営業利益	48,282
連結総資産	2,384,973
連結総資本	803,312
自己資本比率	33.7%
連結従業員数	37,436

 

 

 

 

2. 概要および特徴

 

「神戸製鋼所」の歴史は、1905年「鈴木商店(Suzuki Shoten)」が 「小林製鋼所(Kobayashi Seikosho)」を買い取った時期から始まります。日露戦争後は、日本海軍の民間工場育成政策のお陰で、その規模をどんどん拡大してきました。1937年からはアルミニウム事業を開始、1955年には日本初の金属チタニウム生産を始めました。

しかし、兵庫県南部地震や日本鉄鋼産業のスタグネーション によって、大きな打撃を受けました。それから「神戸製鋼所」は、既存の"鉄鋼"事業からだけではなく、"鉄鋼"をも取り扱っている会社になるため、事業多角化に主力してきました。その結果、日本の大手鉄鋼会社の中では、鉄鋼事業の売上比重が最も小さく、素材・機械・電力の3部門を主力とする複合経営に切り替わっています。

規模に集中する他社とは違い、鉄鋼事業でも特殊用途の付加価値の高い商材の開発に主力していて、その売上比重は今では40%程です。素材部門では、船材・輸送機用のアルミニウム材料、機械部門ではスクリュー式非汎用圧縮機などで高いマーケットシェアを確保しており、電力部門では日本国内最大級の電力供給量を誇っています。

しかし2017年、「神戸製鋼所」のグループ会社が出荷したステンレス鋼に品質不適切行為が発覚されるなど、色んな問題も抱えています。当時「神戸製鋼所」の製品を使っていたアメリカの「General Motors」と「Ford」や「Boeing」に飛行機の羽部品を供給する「SUBARU」など、調査に入る事になりました。また、この「神戸製鋼所」の品質不良ステンレス鋼は福島第二原子力発展所や日本防衛省の航空機・ミサエルなどにも使われていたとの事です。

 

 

 

3. 主要事業

 

■ 鉄鋼

■ アルミニウム・銅

■ 機械エンジニアリング

■ IPP (電力卸売り供給)

 

 

 

4. 財務情報

 

※単位は100万円、2018年基準

		2016年	2017年	2018年
連結売上高		1,695,864	1,881,158	1,971,869
連結営業利益		9,749	88,913	48,282
連結総資産		2,310,435	2,352,425	2,384,973
連結純資産		729,404	790,984	803,312
売上内訳	鉄鋼	594,623	688,659	723,239
	溶接	81,681	79,959	83,320
	アルミニウム・銅	322,453	348,463	358,332
	機械	139,625	153,121	161,272
	エンジニアリング	117,441	120,131	149,369
	建設機械	310,358	364,500	385,964
	電力事業	70,605	72,129	76,128
	その他	56,636	51,768	32,675
	調整額	2,439	2,423	1,566