[企業分析] JFEホールディングス(JFE Holdings, Inc.)

「JFEホールディングス(JFE Holdings, Inc.)」は、日本の大手鉄鋼会社である「JFEスチール(JFE Steel)」、「JFEエンジニアリング(JFE Engineering)」などを傘下に入れている持株会社です。「日本製鉄(Nippon Steel Corporation)」,「神戸製鋼所(Kobe Steel, Ltd.)」と共に日本3大製鉄会社の一角です。2016年基準、粗鋼生産量は約3,029万トンであり、「日本製鉄(Nippon Steel Corporation)」に次ぐ日本国内2位、世界的には8位の規模を持っています。連結従業員数は約61,234名です。

 

1. プロフィール

 

2. 概要および特徴

 

3. 主要事業

 

4. 財務情報

 

 

 

1. プロフィール

 

※単位は100万円、2018年基準

社名	JFEホールディングス
英文社名	JFE Holdings, Inc.
設立	1912年6月8日
本社所在地	〒100-0011 東京都千代田区内幸町2丁目2番3号
資本金	147,100
連結売上高	3,873,662
連結営業利益	232,070
連結総資産	4,709,201
連結総資本	1,991,759
自己資本比率	42.3%
連結従業員数	61,234

 

 

 

 

2. 概要および特徴

 

「JFEグループ」の会社である「JFEスチール」は鉄鉱石を原料とし、最終製品である鋼材まで一貫生産する高炉会社であり、グループ全体の売上の約80%を占めている鉄鋼事業を担当しています。もう一つの核心会社である「JFEエンジニアリング(JFE Engineering)」は、JFEグループの総合エンジニアリング会社で、エネルギーシステムおよび環境システム、水資源処理システム、鋼鉄構造物、産業機械などの設計・建設を実施しています。

"JFE"という名称は、"日本(Japan)", "鉄鋼(Fe)", "エンジニアリング(Engineering)"を組み合わせて作られました。「JFEホールディングス」は2002年「川崎製鉄(Kawasaki Steel Corporation)」と「日本鋼管(Nippon Kokan)」の経営統合によって発足されました。その母体となった「日本鋼管」は、1912年設立された日本初の民間高炉業者でした。

一方、「川崎製鉄」は1878年に設立された「川崎重工業(Kawasaki Heavy Industries, Ltd.)」の製鉄部門が独立して成り立った会社でした。上記両者は、世界二次大戦中にも自主独立を貫いてきた会社であり、今でも"自由を尊重し、果敢に挑戦"する雰囲気があるらしいです。JFEスチールの事業は、国内4拠点、7工場によって実施されています。

「JFE」は、その前身となる「川崎製鉄」時代である1980年代から海外進出を本格化してきました。今でも韓国・中国・タイ・アメリカにあるそれぞれ会社に、出資の形で進出しています。2012年2月には、インドの大手高炉会社である「JSW Steel」の株式の15%を買い取り、2016年以降からはドイツの「ThyssenKrupp」と自動車用鋼板分野で技術提携を結んでいます。

 

 

 

3. 主要事業

 

■ JFEスチール
世界最高水準の技術を持ち、鉄鋼の一貫生産を実施しています。

■ JFEエンジニアリング
環境・エネルギー分野のエンジニアリング事業のみならず、橋梁や鉄構造物・産業機械などの分野も取り扱っています。

■ JFE商事
鉄鋼製品を中心に、鉄鋼原料・非鉄金属・化学・燃料などの国内外取引を実施しています。

 

 

 

4. 財務情報

 

※単位は100万円、2018年基準

		2016年	2017年	2018年
連結売上高		3,308,992	3,678,612	3,873,662
連結営業利益		96,746	246,669	232,070
連結総資産		4,336,069	4,460,903	4,709,201
連結純資産		1,921,809	2,006,563	1,991,759
売上内訳	鉄鋼	1,500,929	1,717,038	2,441,696
	エンジニアリング	416,220	380,981	471,673
	商事	1,391,842	1,580,592	960,292