[日本企業] 中外製薬(Chugai Pharmaceutical Co., Ltd.)

「中外製薬(Chugai Pharmaceutical Co., Ltd.)」は日本の大手製薬会社であり、2002年スイスの大手製薬会社である「Roche」との戦略的提携により、「Roche」グループの傘下に入りました。日本5大製薬会社である「武田薬品工業(Takeda Pharmaceutical Company)」,「アステラス製薬(Astellas Pharma)」,「第一三共(Daiichi Sankyo)」,「大塚ホールディングス(Otsuka Holdings)」,「エーザイ(Eisai)」の一角であり、2017年7月時点の時価総額的には、日本国内4位にです。連結従業員数は約7,432名です。

 

1. プロフィール

 

2. 概要および特徴

 

3. 主要事業

 

4. 財務情報

 

 

 

1. プロフィール

 

※単位は100万円、2018年基準

社名	中外製薬
英文社名	Chugai Pharmaceutical Co., Ltd.
設立	1925年3月10日
本社所在地	〒115-8543 東京都北区浮間5丁目5番1号
資本金	73,202
連結売上高	579,787
連結営業利益	124,323
連結総資産	919,548
連結総資本	756,529
自己資本比率	82.3%
連結従業員数	7,432

 

 

 

 

2. 概要および特徴

 

1925年、「中外新藥商會(Chugai Shinyaku Co.,Ltd.)」という名称にて創業された「中外製薬」は、創業期には医薬品の輸入販売を行う卸売屋さんでした。そこで、1927年から本格的な医薬品の製造に取り組む事になり、そのバリエーションをどんどん増やしていきました。1980年代にはバイオ医薬品の研究開発に進出する事になり、その結果2005年には日本初の抗体医薬品である"アクテムラ(Tocilizumab)"を発売、現在日本市場トップシェア(27.3%)を確保しています。
 

現在「中外製薬」は、"がん"、"骨 · 関節"、"腎臓"の領域を取り扱っており、日本国内最高水準の製品群を揃えています。にもかかわらず、「中外製薬」が一般によく知られていない理由は、医者の処方箋が必要な"専門医薬品"に特化している製品群を持っているからです。昔は「中外製薬」も、飲料水や殺虫剤などの一般医薬品も取り扱っていましたが、2004年を機に一般医薬品事業を完全売却し、これまで医療用医薬品事業のみ主力しています。

2005年に及んでは、世界的製薬会社である「Roche」と戦略的提携を結びました。この「Roche」と「中外製薬」の提携が発表されたとき、日本製薬企業の新たなビジネスモデルとして、当時高い評価を受けました。それは、両社が独立的・自立経営を実施しながらも、戦略面では相互補完しながら事業を拡大していくという概念の新しいモデルであったからです。

結論を言うと、この戦略は成功だと思われています。「中外製薬」としては、この戦略的提携を通じ、自社品のグローバル承認国数を110ヶ国にまで引き上げる事ができ、「Roche」からの15品目の医薬品をラインナップに加える事ができました。また研究開発領域でも協力が可能であったため、この15年間いくつの新薬を発売する事ができ、「中外製薬」の時価総額はおよそ9倍近く増えました。やがて2018年12月の決算では、史上最大の利益額を達成する事ができました。

 

 

 

3. 主要事業

 

■ 医薬品の研究、開発、製造、販売および輸出入

 

 

 

4. 財務情報

 

※単位は100万円、2018年基準

		2016年	2017年	2018年
連結売上高		491,780	534,199	579,787
連結営業利益		76,884	98,934	124,323
連結総資産		806,285	852,473	919,548
連結純資産		646,497	692,897	756,529
売上内訳	国内 (タミフル以外 )	379,700	388,400	389,200
	海外 (タミフル以外 )	79,500	94,000	127,900
	タミフル	13,500	16,900	10,700
	ロイヤルティー	19,100	34,900	51,900