[日本企業] 三井化学(Mitsui Chemicals, Inc.)

「三井化学(Mitsui Chemicals, Inc.)」は「三井グループ」系列の総合化学企業です。山口県に初めて工場を開業した以来、持続的な事業拡大および海外展開を実施しており、1997年「三井東圧化学(Mitsui Toatsu Kagaku Kabushiki Kaisha)」と 「三井石油化学(Mitsui Sekiyu Kagaku)」との合併を通じ、現在の「三井化学」の形が成立されました。売上高の規模的には、他の財閥系化学企業である 「住友化学(Sumitomo Chemicals)」と「三菱ケミカルホールディングス(Mitsubishi Chemical Holdings)」に次ぐ日本国内3位です。連結従業員数は約17,743名です。

 

1. プロフィール

 

2. 概要および特徴

 

3. 主要事業

 

4. 財務情報

 

 

 

1. プロフィール

 

※単位は100万円、2018年基準

社名	三井化学
英文社名	Mitsui Chemicals, Inc.
設立	1997年10月1日
本社所在地	〒105-7122 東京都港区東新橋一丁目5番2号
資本金	125,125
連結売上高	1,482,909
連結営業利益	93,427
連結総資産	1,501,074
連結総資本	631,739
自己資本比率	42.1%
連結従業員数	17,743

 

 

 

 

2. 概要および特徴

 

「三井化学」は2020年をもって創業108年になる歴史ある総合化学会社です。売上の44%が海外売上であり、アジア地域を中心としたグローバル海外展開が特徴です。日本国内の総合科学企業としては3位の規模を持ち、比較的石油化学の比率が高い方です。また汎用化学製品及び自動車向け素材を中心に、利益を安定的に出せる体制が整えております.

基盤素材、フード & パッケージング、ヘルスケア、 モビリティの４つの事業部門を持ち、産業用・一般用を問わず必須的な様々な原資材を市場に供給しています。特にヘルスケア製品が独創的であり、また高分子系列製品の方も、「三井化学」独自のノウハウを上手く活かしていると評価されています。

このように「三井化学」の特徴は、フェノールやアセトンなどの基礎素材の売上が高いところです。その言葉を逆に言うと、多くの売上の大半が石油加工素材であるため、油価によって、その実績が左右されやすいという事です。すなわち、一部の機能樹脂製品では世界トップシェアを有しており、これはかなりの強みですが、汎用化学製品の売上比寿もまた高いため、利益性が悪い欠点を持っています。

「三井化学」側もこのような自社の収益性に気づいているため、上記以外の事業での実績か来たよ狙って、 事業多角化及び安定化を推進しています。以外の一面ですが、「三井化学」はメガネのレンズも生産しています。「三井化学」のプラスチックレンズは世界最高レベルの屈折率を誇り、日本国内の高屈折率レンズ材料市場にてでは圧倒的な市場占有率を持っています。 また自動車軽量化用エラストマー(Elastomer)を中心に事業を展開しています。

 

 

 

3. 主要事業

 

■ モビリティ事業
エラストマー、機能性コンパウンド、機能性ポリマー

■ ヘルスケア事業
ヘルスケア材料、パーソナルケア材料、不織布

■ フード & パッケージング事業
コーティング・機能材、包装フィルム、産業用フィルム、機能シート、農業化学品

■ 基盤素材事業
フェノール、PTA・PET、工業薬品、ポリウレタン材料、石化原料、ライセンス

 

 

 

4. 財務情報

 

※単位は100万円、2018年基準

		2016年	2017年	2018年
連結売上高		1,212,282	1,328,526	1,482,909
連結営業利益		102,149	103,491	93,427
連結総資産		1,325,525	1,444,104	1,501,074
連結純資産		514,635	586,604	631,739
売上内訳	モビリティ	293,283	331,038	395,365
	ヘルスケア	134,198	139,120	146,598
	フード&パッケージング	182,468	195,840	199,435
	インフラ素材	565,617	637,700	716,524
	その他	36,716	24,828	24,987