[企業分析] 東京電力ホールディングス(The Tokyo Electric Power Co., Inc.)

「東京電力ホールディングス(The Tokyo Electric Power Co., Inc.)」は、日本の関東地方に電力供給を実施しており、規模面で日本最大・アジア最大の電力会社です。世界的にみると4位規模です。しかし、2011年の福島第一原子力発電所事故によって、現在は国有化されている状態です。連結従業員数は約41,086名です。

 

1. プロフィール

 

2. 概要および特徴

 

3. 主要事業

 

4. 財務情報

 

 

 

1. プロフィール

 

※単位は100万円、2018年基準

社名	東京電力ホールディングス
英文社名	The Tokyo Electric Power Co., Inc.
設立	1951年5月1日
本社所在地	〒100-8560 東京都千代田区内幸町1丁目1番3号
資本金	1,400,900
連結売上高	6,338,490
連結営業利益	312,257
連結総資産	12,757,467
連結総資本	2,903,699
自己資本比率	22.8%
連結従業員数	41,086

 

 

 

 

2. 概要および特徴

 

1888年に設立された「東京電燈(Tokyo Electric Light)」が「東京電力」の始まりです。1939年には「古河電気工業(Furukawa Electric Co., Ltd.)」と共同でアルミニウム精錬事業を開始し、これが後に「日本軽金属(Nippon Light Metal Co., Ltd)」の創立にまで繋がります。その後、日本政府の政策の一環として、当時半官半民企業であった「日本発送電株式会社(Japan Electric Generation and Transmission Company)」の管轄下に置かれる事になります。

太平洋戦争直前である1941年には、首都圏送電事業が「関東配電」に移管されました。終戦を迎えてから、GHQによって「関東配電」の事業再編成が実施され、この時「東京電力」はこの「関東配電」営業領域を継承する形で発足されます。

現在、「東京電力」は日本の関東地方(東京・神奈川・千葉・埼玉・茨城・群馬・栃木)や山梨・静岡県の一部地域に電力供給を実施しています。2015年4月1日基準、合計196個の発電機を稼働中であり、6,565万7,170kWの電気を発電しています。「東京電力」は日本国内電力販売量の約3分の1を担当している、業界最大企業であり、総資産・総従業員数も日本最大+アジア最大であり、世界では4位規模です。

このように、規模で圧倒的なところが、「東京電力」の強みだと評価されています。これにて2,000万件以上の顧客情報を保有しており、蓄積された顧客情報を「ソニー(Sony Corporation)」と提携しIOTを普及する為の事業を展開する等、電力以外の分野でも事業を拡大しようとしています。また世界最高水準の送・配電技術を持っている事も、強みだと言えます。しかし、2011年の福島第一原子力発電所事故によって、日本政府の公的資金が投入・国有化され、現在政府の管理下に置かれています。

 

 

 

3. 主要事業

 

■ 水力発電
2014年3月31日基準、164ヵ所の発電所で945万5,950kWを発電しています。

■ 火力発電
合計25ヵ所の火力発電所を保有しており、その発電容量は4,355万5,920kWに至っています。主に千葉県や神奈川県などの工業地帯を中心に、火力発電所が配置されています。

■ 原子力発電
現在保有中の原子力発電所は3ヶ所で、総発電量1,261万2,000kW規模で稼働していましたが、東日本大震災以後、全ての原子力発電所の稼働が中断されています。

■ 再生エネルギー発電
「東京電力」が保有している再生エネルギー関連発電所は5ヶ所で、総出力は51,670kWです。

 

 

 

4. 財務情報

 

※単位は100万円、2018年基準

		2016年	2017年	2018年
連結売上高		5,357,734	5,850,939	6,338,490
連結営業利益		258,680	288,470	312,257
連結総資産		12,277,600	12,591,823	12,757,467
連結純資産		2,348,679	2,657,265	2,903,699
売上内訳	ホールディングス	68,113	61,533	63,828
	電力	27,193	26,093	68,929
	パワーグリッド	293,877	388,230	524,473
	エネルギーパートナー	4,968,549	5,375,082	5,681,259