[企業分析] 千葉銀行(The Chiba Bank, Ltd.)

「千葉銀行(The Chiba Bank, Ltd.)」は千葉県でトップシェアを持っている銀行であり、単一地方銀行の中では「横浜銀行(The Bank of Yokohama,Ltd.)」に次ぐ2位の総資産規模を持っています。また地方銀行の中では比較的に長い歴史を持っており、従業員に対する待遇面でも地方銀行トップ水準を持っています。連結従業員数は約4,420名です。

 

1. プロフィール

 

2. 概要および特徴

 

3. 主要事業

 

4. 財務情報

 

 

 

1. プロフィール

 

※単位は100万円、2018年基準

社名	千葉銀行
英文社名	The Chiba Bank, Ltd.
設立	1943年3月31日
本社所在地	〒260-8720 千葉県千葉市中央区千葉港1番2号
資本金	145,069
連結売上高	238,616
連結営業利益	72,467
連結総資産	14,964,129
連結総資本	952,267
自己資本比率	6.4%
連結従業員数	4,420

 

 

 

 

2. 概要および特徴

 

太平洋戦争勃発と同時に、戦時体制強化の一貫として、当時日本軍部は銀行合同政策を推進しました。この政策によって、1943年千葉県に存在していた多数の銀行が統合され、県を代表する銀行として「千葉銀行」が設立されます。その後、千葉県内に160店舗を展開し、地域密着型店舗ネットワークを構築する事によって、千葉県内での圧倒的な占有率を確保しました。  

最近は小売部門の強化に主力しており、投資信託残高や年金保険販売額では、地方銀行トップ規模を持っています。また東京23区や埼玉県東部、茨城県南部などに支店や法人営業所を開設するなど、新規開拓の攻撃的な営業活動を実施しています。2016年3月には「武蔵野銀行」と共に「千葉・武蔵野アライアンス」を成立させる等、経営統合に依存しない、新しい方式の地方銀行連携モデルを見せています。

興味深い部分は、上記のように地域密着型ビジネスモデルを持っている地方銀行にもかかわらず、海外展開も怠らないところです。「千葉銀行」はニューヨーク・ロンドン・香港に支店を持っており、上海・シンガポール・バンコクに駐在員事務所を持っています。また成田国際空港に両替・送金を専門的に取り扱う支店を保有しています。また中国主要銀行との業務提携を実施する等、地方銀行としては異例的な展開を取っています。

今現在、日本の地方は人口も減少し、どんどん衰退している傾向があります。これに対し、各地方銀行たちは経営統合や提携などで対策を練っていますが、「千葉銀行」はその問題においては自由な方です。なぜなら、千葉県は首都圏であり、東京のベットタウンの役割をしているからです。なので他の地域と違い、千葉県は人口が減少しないと予測されています。むしろ新しい企業が移転・設立される可能性があるため、千葉県を中心とする「千葉銀行」も、これから成長の余地はあると評価されています。

 

 

 

3. 主要事業

 

■ 銀行事業

 

 

 

4. 財務情報

 

※単位は100万円、2018年基準

	2016年	2017年	2018年
連結売上高	227,811	234,096	238,616
連結営業利益	77,604	78,484	72,467
連結総資産	14,095,743	14,381,815	14,964,129
連結純資産	900,550	943,236	952,267