[企業分析] 静岡銀行(The Shizuoka Bank, Ltd.)

「静岡銀行(The Shizuoka Bank, Ltd.)」は静岡県の指定金融機関であり、日本国内銀行の中でもトップクラスの財務健全性で知られています。3大メガバンクである「三菱UFJフィナンシャル・グループ(Mitsubishi UFJ Financial Group, Inc.)」,「三井住友フィナンシャルグループ(Sumitomo Mitsui Financial Group, Inc.)」、「みずほフィナンシャルグループ(Mizuho Financial Group, Inc.)」を、自己資本比率で全部圧倒しています。連結従業員数は約2,819名です。

 

1. プロフィール

 

2. 概要および特徴

 

3. 主要事業

 

4. 財務情報

 

 

 

1. プロフィール

 

※単位は100万円、2018年基準

社名	静岡銀行
英文社名	The Shizuoka Bank, Ltd.
設立	1943年3月1日
本社所在地	〒420-8761 静岡県静岡市葵区呉服町一丁目10番地
資本金	90,800
連結売上高	235,736
連結営業利益	63,379
連結総資産	11,854,771
連結総資本	1,016,815
自己資本比率	8.6%
連結従業員数	2,819

 

 

 

 

2. 概要および特徴

 

「静岡銀行」は1877年、静岡市の国立銀行として設立された金融機関です。地方銀行としては、預金額・店舗数とも高い水準です。静岡県内において、最も影響力の高い銀行でもあり、「三菱UFJフィナンシャル・グループ」と親密な関係にあると言われています。「横浜銀行(The Bank of Yokohama,Ltd.)」,「千葉銀行(The Chiba Bank, Ltd.)」に次ぐ、全国3位レベルの地方銀行であり、日本国内のみならず、ニューヨーク・ブリュッセル・香港等にも支店を置いています。

日本地方銀行、メガバンクを問わず、財務健全性においては日本一です。「静岡銀行」は現在、「Moody’s」の長期信用評価と短期信用評価でそれぞれ"A1"と"P-1"、「Standard and Poor's」ではそれぞれ"A+"、"A1"の評価を受けており、これは日本銀行最高水準です。これは、「静岡銀行」の経営方針と深い関りがあります。他の銀行たちが"利益"を重視している一方、「静岡銀行」は"企業や事業のキャッシュ・フロー"をより大事にしているからです。

行き過ぎた投資を防ぎ、質素さを重視する社風があるため、一時期”シブ銀"というあだ名があった位です。過去、日本のバブル経済時期、多くの日本銀行は不動産・開発融資などハイリスクの取引を実施したあげく、バブル崩壊後に深刻な打撃を受けました。しかし、「静岡銀行」はそのような取引には手を出さなかったので、殆どダメージを受けず、これが今現在の高い財務健全性に繋がっています。

もう一つの特徴は、地方銀行であるにも関わらず、静岡地域以外での銀行利用者が多い事です。これは「静岡銀行」の高い財務健全性とATM手数料無料政策によるものだと評価されています。今現在「静岡銀行」は「セブン&アイ・ホールディングス(Seven & I Holdings Co., Ltd.)」と提携しており、「セブン銀行(Seven Bank, Ltd.)」のATMでの入金と出金を、24時間いつでも無料で利用できます。

 

 

 

3. 主要事業

 

■ 銀行事業

 

 

 

4. 財務情報

 

※単位は100万円、2018年基準

	2016年	2017年	2018年
連結経常受益	249,804	224,091	235,736
連結経常利益	47,055	65,839	63,379
連結総資産	11,054,783	11,532,724	11,854,771
連結純資産	934,719	992,808	1,016,815