[企業分析] ふくおかフィナンシャルグループ(Fukuoka Financial Group, Inc.)

 

「ふくおかフィナンシャルグループ(Fukuoka Financial Group, Inc.)」は九州地方を基盤としている金融持株会社であり、「福岡銀行(The Bank Of Fukuoka,LTD.)」と「熊本ファミリー銀行(The Kumamoto Bank, Ltd.)」及び「親和銀行(The Shinwa Bank, Ltd.)」を傘下に入れています。この中で「福岡銀行」は、同じ日本地方銀行の中で、「コンコルディア・フィナンシャルグループ(Concordia Financial Group, Inc.)」と総資産規模No.1を争っています。連結従業員数は約6,717名です。

 

1. プロフィール

 

2. 概要および特徴

 

3. 主要事業

 

4. 財務情報

 

 

 

1. プロフィール

 

※単位は100万円、2018年基準

社名	ふくおかフィナンシャルグループ
英文社名	Fukuoka Financial Group, Inc.
設立	2007年4月2日
本社所在地	〒810-8693 福岡県福岡市中央区大手門1丁目8-3
資本金	124,799
連結売上高	246,112
連結営業利益	74,093
連結総資産	20,839,786
連結総資本	777,308
自己資本比率	3.7%
連結従業員数	6,717

 

 

 

 

2. 概要および特徴

 

「ふくおかフィナンシャルグループ」は、"シングルプラットフォーム・マルチブランド"という基本経営スタイルを持っており、九州地方に頑固たる基盤を持つ 「福岡銀行」、「熊本ファミリー銀行」、「親和銀行」を傘下に入れ、事業を展開中です。彼らの支店ネットワークを上手く活用しており、九州地域に限定すると、メガバンク級の信頼度とブランド力を持っています。

「ふくおかフィナンシャルグループ」の核心企業である「福岡銀行」は、日本の17番目の国立銀行です。「千葉銀行(The Chiba Bank, Ltd.)」と同様、太平洋戦争時代に、福岡地域の銀行を全部統合するような形で発足しました。発足当時、地方銀行最大規模の総資産を持っており、今でも地方銀行トップクラスを維持しています。しかし発足後、福岡県の基幹産業であった炭鉱産業の衰退と伴い、一時的に成長が停滞した事があります。

にもかかわらず、不良債権比率が非常に低く、堅実な財務基盤を持っているため、今でも全国トップクラスの地方銀行として評価されています。福岡銀行は、福岡市内に53ヵ所、北九州市内に26ヵ所の店舗を展開中であり、熊本市と鹿児島市では別途の"営業部"を置いています。

一方、「熊本ファミリー銀行」の場合、相互銀行から普通銀行に転換された「旧熊本銀行」と「旧肥後ファミリー銀行」の対等合併によって結成されました。「ふくおかフィナンシャルグループ」に編入された2013年、熊本を代表する銀行である事を示す為、合併以前の商号であった「熊本銀行」へその名称を変更しました。

グループ全体でみると、「ふくおかフィナンシャルグループ」は428店舗の支店を保有しており、これは地方銀行最大規模です。その店舗網ベースに、地域密着型営業を展開する事で、既存の受益を維持しています。現在、日本の地方銀行たちは、地方の人口減少など・経済成長停滞など、これからの成長が停滞する可能性があります。しかし、福岡県は近年も人口増加が続いているため、「ふくおかフィナンシャルグループ」はその問題からは比較的に自由だと言えます。

 

 

 

3. 主要事業

 

■ 銀行事業

 

 

 

4. 財務情報

 

※単位は100万円、2018年基準

	2016年	2017年	2018年
連結売上高	235,767	237,572	246,112
連結営業利益	-34,441	71,636	74,093
連結総資産	18,113,049	20,163,679	20,839,786
連結純資産	712,058	778,973	777,308