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「いすゞ自動車(Isuzu Motors Ltd.)」は主にトラック・バスなどの商用車を生産する自動車メーカーです。日本の自動車メーカーの中で、最も長い歴史を持っている会社でもあります。1971年から2006年までは「General Motors」の株式の一部を保有していたGMの系列会社でした。連結従業員数は約37,263名です。
1. プロフィール
2. 概要および特徴
3. 主要事業
4. 財務情報
1. プロフィール
※単位は100万円、2018年基準
社名 |
いすゞ自動車 |
英文社名 |
Isuzu Motors Ltd. |
設立 |
1916年 4月 |
本社所在地 |
〒140-8722 東京都品川区南大井六丁目26番1号 |
資本金 |
40,644 |
連結売上高 |
2,149,168 |
連結営業利益 |
176,781 |
連結総資産 |
2,130,894 |
連結総資本 |
1,116,335 |
自己資本比率 |
52.4% |
連結従業員数 |
37,263 |
2. 概要および特徴
現在の「IHI Corporation」であり当時の「東京石川島造船所(Tokyo Ishikawajima Ship-building and Engineering Co., Ltd.)」の自動車部門が、1929年独立し「いすゞ自動車(Isuzu Motors Ltd.)」の前身になります。"いすゞ"という名称は、その後、数回にわたる合併や商号変更を経ながら、第2次世界大戦中、大型車両とそれに搭載されるディーゼルエンジン分野の国策企業として成長しました。戦後の1949年には、社名を「いすゞ自動車」に変更し、現在に至ります。
「いすゞ自動車」は、「豊田自動車(Toyota Motor Corporation)」や「日産自動車(Nissan Motor Co., Ltd.)」と共に、日本での本格的な自動車量産が始まった1930年代から、四輪車の生産に取り組んでおり、自動車・船舶・産業用のディーゼルエンジン分野において、高い技術力を持っていました。1953年には乗用車分野にも進出し、「豊田自動車」や「日産自動車」に肩を並べる、日本3大総合自動車メーカーだと呼ばれた事もあります。
しかし、「いすゞ自動車」の乗用車部門は長い間、売上が低迷状態であり、バブル崩壊後の1990年からは経営危機に直面し、リストラクチャリングを繰り返すことになります。1993年にはSUVを除くすべての乗用車部分も開発・生産から撤収し、日本国内では「本田技研工業(Honda Motor Co., Ltd.)」などからOEM供給を受け販売を続けていました。
それからも自社のSUVの販売は続けていましたが、やがて2002年9月からは日本での乗用車販売を中断します。同時に、関連企業との合併による拠点統合を実施しながら、1万名ほどの大規模のリストラも実施しました。アメリカでは「General Motors」のSUVとピックアップトラックのOEM供給を受け、販売を続けていましたが、これも2009年1月31日付に販売を終了。株価が一時期31円まで落ちるほど、事態は深刻でした。
だが、「みずほ銀行(Mizuho Bank, Ltd.,」と「General Motors」からの大規模支援が、経営再建の柱となり、何よりもディーゼル自動車への排気ガス規制強化による、商用車交換需要の増加によって復活する事になります。1999年、「General Motors」が全体株式の49%まで株数を増やす事になり、「いすゞ自動車」の最大株主になりましたが、2008年4月時点では「General Motors」との資本関係が完全に解消されました。その代わり、11月から「トヨタ自動車(Toyota Motor Corporation)」と資本・業務提携を実施しました。その後、トヨタグループの「日野自動車(Hino Motors, Ltd.)」とのトラック部門の連携も、可能性は充分ありましたが、2018年8月基準、「トヨタ自動車」との全ての資本・業務提携が解消され、無かった事になりました。
「いすゞ自動車」の強みと言えば、日本国内のトラックメーカーの中では、No.1のブランド力を持っているところです。また、ディーゼルエンジン技術に優れており、新興国でのシェアが高いです。しかし、今現在は電気・LNG・水素など自動車市場におけるエンジンの種類自体が増えており、既存のディーゼルエンジン技術のみでは追いつかない部分が出ています。また、新興国の企業たちも次々と自動車産業に参入し始めているため、今後はグローバル競争がより激しくなると予測されています。
3. 主要事業
■ 商用車事業
小型・中型・大型トラックやバスなどの製造・販売を実施しています。
■ エンジン事業
産業用エンジン・建設機械用エンジン・乗用車用エンジンなどを取り扱っています。
■ ピックアップトラック(海外生産・海外販売)
タイでは"D-MAX"と"MU-X"を、インドネシアでは"PANTHER"ブランドを展開しています。
4. 財務情報
※単位は100万円、2018年基準
|
2016年 |
2017年 |
2018年 |
|
連結売上高 |
1,953,186 |
2,070,359 |
2,149,168 |
|
連結営業利益 |
146,444 |
166,765 |
176,781 |
|
連結総資産 |
1,880,826 |
2,067,520 |
2,130,894 |
|
連結純資産 |
962,107 |
1,086,510 |
1,116,335 |
|
売上内訳 |
大型・中型車 |
493,361 |
498,173 |
483,066 |
小型車 |
915,242 |
964,616 |
1,032,303 |
|
海外 生活用部品 |
58,043 |
71,599 |
57,397 |
|
エンジンおよび部品 |
103,312 |
127,014 |
143,525 |
|
その他 |
383,227 |
408,957 |
432,876 |
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