[企業分析] ブリヂストン(Bridgestone Corporation)

 

「ブリヂストン(Bridgestone Corporation)」は東京に本社を置いているタイヤー製造会社であり、石橋正二郎(Ishibashi Shojiro)によって1931年創立されました。今現在、世界最大規模のタイヤー製造会社であり、他の日本タイヤー製造会社である「横浜ゴム(The Yokohama Rubber Co., Ltd.)」や 「住友ゴム(Sumitomo Rubber Industries)」を大きく上回る売上規模を持っています。2018年7月基準、24ヶ国・181ヵ所の生産施設を有しており、連結従業員数は約143,509名です。

 

1. プロフィール

 

2. 概要および特徴

 

3. 主要事業

 

4. 財務情報

 

 

 

1. プロフィール

 

※単位は100万円、2018年基準

社名	ブリヂストン
英文社名	Bridgestone Corp.
設立	1931年3月1日
本社所在地	東京都中央区京橋三丁目1番1号
資本金	126,354
連結売上高	3,650,111
連結営業利益	402,732
連結総資産	3,863,699
連結総資本	2,436,162
自己資本比率	63.1%
連結従業員数	143,509

 

 

 

 

2. 概要および特徴

 

「ブリヂストン」は1930年に「日本足袋株式会社(Japanese Tabi socks)」のタイヤー製造部門として始まった会社であり、1931年には「ブリッヂストンタイヤ株式会社(Bridgestone Corporation)」として独立分社しました。この「ブリヂストン」という社名は、創業者である石橋正二郎(Ishibashi Shojiro)の苗字の石橋(Ishibashi)を英語で直訳したものです。

2次世界大戦中には本社が爆撃されるなど、色んな出来事がありましたが、その後日本の自動車産業の発展とともに急成長し、タイヤーを含む自動車関連部品の製造において世界的な会社になります。「ブリヂストン」は現在、フランスの「Michelin」を出し抜き、世界タイヤー市場トップシェアを占めており、売上規模で他の日本タイヤー製造会社である「横浜ゴム(The Yokohama Rubber Co., Ltd.)」や 「住友ゴム(Sumitomo Rubber Industries)」を大きく上回っています。

全体売上の中で、日本国内が占めている比重は30%に過ぎず、60%くらいが米州から出ています。今現在「ブリヂストン」の相手になれそうな会社は、世界的に有名なフランスの「Michelin」とアメリカの「Goodyear Tire」のたった2社だけで、それでも「ブリヂストン」はマーケットシェアと売上規模においてダントツの世界トップに立っています。

しかし、事業多角化も怠っていません。「ブリヂストン」の売上のおよそ20%が、タイヤー以外の事業であるゴルフやテニスなどのブランドスポーツ事業と自転車事業から出ています。実は1950年代までは、今自転車関連事業を実施する「ブリヂストン」の子会社でバイクも生産したことがありますが、今は撤退している状態です。 

 

 

 

3. 主要事業

 

■ タイヤー部門
乗用車 / トラック・バス用 / 建設・産業 · 農業車両用 / 航空機 / 地下鉄用 / 二輪車用タイヤーチューブなどを取り扱っています。

■ 多角化部門
 -化工品
自動車関連部品、事務機器用精密部品、産業資材・建築関連用品などを取り扱っています。

 -BSAM多角化
BRIDGESTONE AMERICAS, INC.の統括の屋根材など

 -スポーツ用品
ゴルフ・テニス関連

 -自転車
自転車、自転車部品

 -その他
金融・他

 

 

 

4. 財務情報

 

※単位は100万円、2018年基準

		2016年	2017年	2018年
連結売上高		3,337,017	3,643,427	3,650,111
連結営業利益		449,548	419,047	402,732
連結総資産		3,716,030	3,959,038	3,863,699
連結純資産		2,345,899	2,402,738	2,436,162
売上内訳	タイヤー	2,759,274	3,021,000	3,041,099
	多角化	577,742	622,427	609,011