試行錯誤法とは？

「試行錯誤法」とは？

試行錯誤法(Trial and error)とは、色んなやり方を実際実施してみる事によって、解決策にたどり着く問題解決方式を言います。実施早々にはその結果が予測できない状態であっても、色んなやり方を試す事によって色んな結果が得られる訳です。この結果群の因果関係を分析する事で、どんどん問題の解決に近づく事になるのです。

 

「試行錯誤法」の由来

これは、学習心理学の創始者とも呼ばれるソーンダイク(A. H. Thorndike)が、猫の行動を実験してみる途中に発見したらしいです。

彼はまず、空腹の猫を箱に閉じ込めておきました。箱の中に、特定の仕掛けがあり、猫がそれを踏んだら箱から脱出できる様な構造でした。

箱の中に閉じ込められた猫は、最初はジタバタ暴れまぐったらしいんですが、偶然その仕掛りを触り、箱から脱出する事ができました。同じ猫で、同じ実験を繰り返してみると、さっきよりは箱の外に脱出する時間が縮みました。これを繰り返す度、猫はより早いスピードで箱から抜け出す事ができました。

 

 

上記の猫のように、学習者が目標に到達する方法を知らないままでも、本能や習慣などに任せっぱなしでも、施行と錯誤を繰り返しながら、成功する事は可能なんです。また、これにて成功した動作を繰り返す事で、どんどん時間を短縮し、目標達成する方法を、我々は試行錯誤法だと呼んでいます。