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「三菱重工業(Mitsubishi Heavy Industries, Ltd.)」は日本の重工業を代表する会社であり、日本最大の機械メーカーでもあります。日本3大重工業会社である「三菱重工業(Mitsubishi Heavy Industries, Ltd.)」,「川崎重工業(Kawasaki Heavy Industries, Ltd.)」,「IHI Corporation」の一角であり、「三菱グループ」の核心会社の一つです。フォークリフト・製鉄機械・火力発電所・化学プラントなどに強みを持ち、50%以上の売上を北米やアジアのような海外市場で上げています。連結従業員数は約80,744名です。
1. プロフィール
2. 概要および特徴
3. 主要事業
4. 財務情報
1. プロフィール
※単位は100万円、2018年基準
社名 |
三菱重工業 |
英文社名 |
Mitsubishi Heavy Industries, Ltd. |
設立 |
1884年 7月 7日 |
本社所在地 |
〒100-8332 東京都千代田区丸の内三丁目2番3号 |
資本金 |
265,600 |
連結売上高 |
4,078,344 |
連結営業利益 |
186,724 |
連結総資産 |
5,142,723 |
連結総資本 |
1,748,821 |
自己資本比率 |
34.0% |
連結従業員数 |
80,744 |
2. 概要および特徴
「三菱重工業」の始まりは、三菱の設立者である岩崎弥太郎(Iwasaki Yataro)が、1870年、政府所有の「長崎造船所(Nagasaki Shipyard)」をリースして運営したことから始まります。やがて1934年には、当時日本最大企業である「三菱重工業(Mitsubishi Heavy Industries, Ltd.)」になり、戦闘機・電車・船舶などを製造しました。日本帝国時代は強制徴用を通じて、韓国戦争時期は軍事用武器をアメリカに販売する事を通じ、売上を拡大してきました。
従って「三菱重工業」は日本最大級の機械メーカーになり、「三菱商事(Mitsubishi Corporation)」、「三菱UFJフィナンシャル・グループ(Mitsubishi UFJ Financial Group, Inc.)」と対等な「三菱グループ」の一角になります。「三菱重工業」の製品数は700を超えており、"機械百貨店"というあだ名も持っている位です。
今現在の主要製品は火力発電システム・航空機エンジン・産業用機械などがありますが、その中で、特に火力発電分野に強いです。全体売上のおよそ75%を火力発電関連事業が占めており、ガスタービン分野では世界トップシェアを持っています。また、日本で唯一旅客機の製造が可能であり、これから航空機に関する需要が高まると予測されているため、成長の余地は十分あります。
「三菱重工業」の特徴の一つは、やはり防衛事業の存在です。武器製造分野にて、戦闘機・ヘリコプター・イージス艦を含む戦艦・潜水艦・戦車・misterなどを生産しており、日本防衛省への納品実績は日本1位です。防衛産業企業体としては世界21位の規模です。事実上、日本の防衛を担当していると言っても過言ではありません。
しかし、売上的には2014年に4兆円を突破してからは、どんどん落ち込んでいる状況です。実は過去4兆円まで上がった事も、「日立製作所(Hitachi, Ltd.)」の火力発電部門の吸収および「Siemens」との製鉄会社設立など、他社との関係で連結売上が伸びたからです。営業による売上自体は、横這いを続けています。
海外売上比重も53%程度で、横這い中です。営業利益も同じ状況です。実は造船などの重工業は、労働集約型産業です。なので、労働力が安い国が競争力を持つ事になり、その国へと産業が移っていく事は必然的な流れです。にもかかわらず、「三菱重工業」はいまだに自己負担主義の製造に拘っており、最近の実績はこれが反映された結果だと言われています。
「三菱重工業」のもう一つの弱点は、世界トップシェアの製品があまりない部分です。上記のガスタービンは確かにトップシェアを持っていますが、競合他社である「GE」や「Siemens」の存在も大きい為、絶対的な位置は確立できていないです。また、強制徴用問題や、大型旅客船事業での損失、火力発電事業でのリストラクチャリングなど、会社の規模が大きく歴史が長い分、雑音も多い方です。
3. 主要事業
■ 火力発電システム事業
「三菱重工業」核心事業です。売上的にも大きく、利益率も他の事業に比べ高い方です。
■ 産業・社会インフラ事業
物流装備。ターボチャージャー・エンジン・化学プラントなど様々な事業で構成されています。よく多角化されていますが、営業利益率は低い方です。
■ 航空宇宙・防衛事業
基本的に航空機部品製造を実施しています。民間では「Boeing」に旅客機の羽などの部品を納品しており、その以外は防衛省からの注文が殆どです。
4. 財務情報
※単位は100万円、2018年基準
|
2016年 |
2017年 |
2018年 |
|
連結売上高 |
3,914,018 |
4,085,679 |
4,078,344 |
|
連結営業利益 |
150,543 |
58,176 |
186,724 |
|
連結総資産 |
5,481,978 |
5,248,756 |
5,142,723 |
|
連結純資産 |
2,104,118 |
1,693,865 |
1,748,821 |
|
売上内訳 |
火力発電システム事業 |
1,430,825 |
1,476,636 |
1,514,804 |
産業・社会インフラ事業 |
1,722,312 |
1,874,181 |
1,866,575 |
|
航空宇宙・防衛事業 |
701,672 |
720,005 |
675,672 |
|
その他 |
59,208 |
39,993 |
21,290 |
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