[企業分析] ジェイテクト(JTEKT Corporation)

 

「ジェイテクト(JTEKT Corporation)」は「トヨタグループ」に属する大型機械・自動車部品メーカーです。売上の海外比重は62.3%であり、主に自動車ステアリング駆動系製品、工作機械、メカトロニクス製品やホームエレベーターなどの住宅関係装置の製造を実施しています。「ヤマザキマザック(Yamazaki Mazak Corporation)」, 「DMG森精機(DMG Mori Seiki Co.)」,「オークマ(Okuma Holdings, Inc.)」と共に、日本4大工作機械メーカーの一角でもあります。また日本3大ベアリング製造会社である「日本精工( NSK Ltd.)」,「ジェイテクト(JTEKT Corporation)」,「NTN Corporation」の一つでもあります。連結従業員数は約49,693名です。

 

1. プロフィール

 

2. 概要および特徴

 

3. 主要事業

 

4. 財務情報

 

 

 

1. プロフィール

 

※単位は100万円、2018年基準

社名	ジェイテクト
英文社名	JTEKT Corp.
設立	1935年1月18日
本社所在地	大阪市中央区南船場3丁目5番8号
資本金	45,591
連結売上高	1,520,893
連結営業利益	66,608
連結総資産	1,267,819
連結総資本	571,080
自己資本比率	45.0%
連結従業員数	49,693

 

 

 

 

2. 概要および特徴

 

「トヨタグループ」の主要子会社13社の一角である「ジェイテクト」は、2006年1月1日、「光洋精工(Koyo Seiko Co.)」と「豊田工機(Toyoda Machine Works, Ltd.)」の合併によって誕生しました。同じく愛知県に本社を置いている「ヤマザキマザック」, 「DMG森精機」, 「オークマ」と肩を並べている4大工作機械メーカーの一員であり、ベアリング事業では「日本精工」,「NTN」と共に3大日本ベアリングメーカーの一角です。

「ジェイテクト」が自動車部品事業で主力しているのは、ステアリングシステム(ハンドル操作の動きをタイヤーに伝達する部品)です。「ジェイテクト」は、自動運転に必須的な電動パワーステアリング分野を得意としており、自動車の燃費向上・高機能化のための様々なステアリング関連製品のラインナップを揃えています。このステアリングシステム分野においては、今現在、世界トップシェアを持っています。

ただ「ジェイテクト」が、上記のような自動車産業への依存度が高く、これは弱点だとも言えます。全体売上の半分以上が自動車向けの売上であり、特に「トヨタ自動車(Toyota Motor Corporation)」との取引が、全体売上の15.9%を占めています。工作機械についても、その注文の殆どが自動車業界からのモノです。

問題は、これから車両共有サービスの拡大に伴い、自動車の生産量自体が減少する可能性があるところです。なので「ジェイテクト」も最近は新事業に取り組んでおり、様々な分野で活用が期待できる高耐熱リチウムイオンキャパシタを開発。2019年10月から量産に突入しました。また、自立歩行支援医療機器である"J-Walker テクテック"の開発にも着手しており、これを通じて医療市場への進出も狙っています。

 

 

 

3. 主要事業

 

■ ステアリングシステム

■ 駆動系部品

■ ベアリング

■ 工作機械

 

 

 

4. 財務情報

 

※単位は100万円、2018年基準

		2016年	2017年	2018年
連結売上高		1,318,310	1,441,170	1,520,893
連結営業利益		77,442	81,391	66,608
連結総資産		1,117,851	1,277,066	1,267,819
連結純資産		512,906	572,592	571,080
売上内訳	機械部品	1,176,049	1,279,572	1,345,822
	工作機械	142,260	161,597	175,070