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「DOWAホールディングス(Dowa Holdings Co., Ltd.)」は非鉄金属の精錬・加工・リサイクルを主要事業としており、基本的に資源循環のすべての側面から関わっている会社です。過去には「藤田財閥(Fujita Zaibatsu)」の核心会社でしたが、現在は藤田側との資本関係はありません。連結従業員数は約6,600名です。
1. プロフィール
2. 概要および特徴
3. 主要事業
4. 財務情報
1. プロフィール
※単位は100万円、2018年基準
社名 |
DOWAホールディングス |
英文社名 |
Dowa Holdings Co., Ltd. |
設立 |
1884年 9月 18日 |
本社所在地 |
〒101-0021 東京都千代田区外神田四丁目14番1号 |
資本金 |
36,437 |
連結売上高 |
452,928 |
連結営業利益 |
18,671 |
連結総資産 |
494,683 |
連結総資本 |
246,158 |
自己資本比率 |
49.8% |
連結従業員数 |
6,600 |
2. 概要および特徴
1884年、秋田県東北部に位置する小坂鉱山(Kosaka Mine)開発から始まった「DOWA」はおよそ130年に至る歴史を持っています。当時、この小坂鉱山では"黒い鉱石"が採掘されましたが、これには金を含む複数の不純物が複雑に混ざっていました。
この時、「DOWA」は不純物を除去し、微量の有効物質のみを抽出する技術を開発し、これを活用し1900年、銅・亜鉛・鉛の混合物から銅を抽出する事に成功しました。以来、本格的に銅関係事業を開始し、1907年には日本最大規模の銅生産企業になりました。
しかし1985年、「プラザ合意(Plaza Agreement)」による円高は、日本鉱山業に致命的な打撃を負わせました。金属価格の急騰落によって、日本国内の鉱山が次々と廃鉱され、「DOWA」もまた経営危機に直面しました。
この時、鉱山・精錬事業で蓄積してきた技術とノウハウをベースに、1990年から事業多角化を本格的に実施します。2000年の事業リストラクチャリングを経て、今では子会社を通じて、"精錬"・"環境・リサイクル"・"電子材料"・"金属加工"・"熱処理"の5つの核心事業を展開しています。
「DOWA」の特徴の一つは、ただの廃棄物だけをリサイクルするのではなく、PC・携帯・自動車などに含まれている原料を回収し、素材として再利用している部分です。すなわち、新しい鉱山である"都市鉱山"を積極的に活用した、循環型事業を行っていることが、興味深い部分です。
3. 主要事業
■ 環境・リサイクル事業
廃棄物の処理・汚染された土壤の復元、金属資源再活用などを取り扱っています。
■ 非鉄金属精錬
長年蓄積してきた銅・亜鉛の精錬技術を持っており、様々な原料から金属材料を回収する事を得意としています。
■ 電子材料
■ 金属加工
■ 熱処理加工設備
4. 財務情報
※単位は100万円、2018年基準
|
2016年 |
2017年 |
2018年 |
|
連結売上高 |
410,503 |
454,754 |
452,928 |
|
連結営業利益 |
33,990 |
30,948 |
18,671 |
|
連結総資産 |
404,604 |
457,841 |
494,683 |
|
連結純資産 |
227,821 |
247,762 |
246,158 |
|
売上内訳 |
環境・リサイクル |
60,239 |
60,256 |
65,014 |
精錬 |
187,517 |
197,370 |
201,838 |
|
電子材料 |
60,122 |
75,441 |
62,689 |
|
金属加工 |
75,456 |
90,486 |
91,981 |
|
熱処理 |
25,118 |
28,208 |
29,702 |
|
その他 |
2,048 |
2,990 |
1,700 |
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