フラミンゴは屋根が無くても逃げない！？

 フラミンゴは屋根が無くても逃げない！？

動物園でよく見られる大型種の鳥はだいたい飛び逃げてしまう可能性があるので、それを防止するために、屋根付きのケージの中で飼育するのが一般的です。  しかし、そのような鳥類の中でも、例外的な動物はいます。それがまさにフラミンゴです。フラミンゴを飼育する複数の動物園では、屋根やネットが敷かれていない場所でフラミンゴを飼育したりします。ところが、フラミンゴも鳥でダチョウと違って、空を飛ぶことができます。にもかかわらず、なぜ逃げないでしょうか？

ここでは、フラミンゴの空に飛ぶ方法にヒントがあります。フラミンゴは離陸時に長い離陸距離を必要とします。ところが動物園のフラミンゴケージには、離陸距離を確保できるスペースを設けて置かないのです。離陸距離がなくてもいくらでも空を飛べる他の鳥と違って、フラミンゴは約25m程度の離陸距離がなければ飛べません。人間の飛行機が滑走路無しでは飛べないのと同様に、例え屋根がなくても離陸距離が保証されない限り、フラミンゴも空を飛んで逃げることができないのです。