最強の存在、デウスエクスマキナとは？

基本的に極めて突然現れ、作品の中にあるあらゆる問題を解決し、これを正当化するチートキャラクターの事を言います。作品の中では最強キャラの可能性が高いですが、一概に最強とは言いにくいです。この言葉は元々はラテン語だったので、Deus Ex Machinaと書きますが、英語式では "déiəs eks mάːkinə(デイアスエクスマキナ)"と読みます。言葉とおりの意味では、"機械装置の神"という意味で、英語訳だと "God from the machine"になります。

その起源は古代ギリシャからのものです。当時の演劇の定番では、"起承転"までは今と同じですが、"結"の部分になると最後に絶対的な力を持つ神が現れ、すべての問題を解決するという流れでした。この神を担当する役者の場合、舞台装置などで空から降りてくるケースが非常に多かったです。アリストテレスは、このように作品の最後の問題を解決するため、無理やり入れ込んだ神の存在を批判し、"機械装置の神"だと指摘しました。このように、もともとは芸術関連で使われる学術用語でした。

これが現代になっては意味が少しかわり、言葉通りの"神"ではなく、いきなり現れた万能キャラや事件を意味する事に変わります。このデウスエクスマキナが現れた時点で、作品の中のすべての問題は簡単に解決されるてしまいます。ただし、デウスエクスマキナかどうかを定める基準はあります。

 

 

Deus Ex Machinaの基準

①作品の中の問題を解決するのか？
②登場前の事前説明が足りないのか？
③能力が常識的な範囲を超えているのか？

上記の三つの条件が揃っていれば、そのチートキャラクターはデウスエクスマキナだと十分言えます。