草食動物はキュウリを好まない！？

 草食動物はキュウリを好まない！？

健康に良い食品といえば、時々挙げられるのはキュウリです。キュウリには水分が非常に豊富で清涼感があり、人間の体は一日に必要とする殆どのビタミンを持っている野菜です。しかも、カロリーも低いので、ダイエットにも非常に役立ちますので女性達にも人気があります。ここまでだけ書くと、まるでキュウリが利点だけの完璧な食品のように聞こえますが、年中草だけを食べ続ける、本物のベジタリアンの草食動物達には好まれない野菜の1位がまさにキュウリです。

人間みたいなエセベジタリアンではなく、真の菜食主義者である草食動物がキュウリを嫌がる理由は、キュウリの成分にあります。キュウリの水分含有量は約96.2％で殆どが水です。私たちが主に「液体」と認識する牛乳の水分含有量がわずか88.5％に過ぎないという事実を感がえると、これがどれだけとんでもない数値なのかを容易に把握できます。水分補給という側面だけを見れば、水を詰めた水筒よりキュウリが効率で上回るレベルです。 

しかし、 成分の殆どが水ってことは、逆に言えばそれだけ栄養素が少ないことを意味します。キュウリの基本カロリーは100gあたり9kcalであまりにも低いため、キュウリだけ食べてはカロリーはほぼ確保できません。むしろ消化する時により多くのエネルギーが掛かってしまうので、キュウリを食べない方が食べるよりもカロリーの確保の側面では、有利な位です。そのためエネルギー確保のために草を食べる野生草食動物は本能的にこれを把握し、キュウリを好まないようになったのです。なので、他の動物に食われて繁殖する他の植物とは違い、キュウリは動物を頼らず自ら茎を伸ばして繁殖しているのです。